From　久保 昌也

 

先日、私は腕時計を買いました。

たまたまスマートフォンに表示された、その腕時計の写真に惹かれたのがきっかけでした。

軽い気持ちで読み始めた写真周辺の文章でしたが、途中、次の言葉に心を動かされました。

 

■‘変化を起こすチャンスがあるのに何もしないというのは、人生を無駄にすることに等しい’　ロベルト・ クレメンテ

 

ロベルト・ クレメンテについて書かれていた文章を、以下に要約して引用します。

ロベルト・クレメンテは、3000本安打を達成した素晴らしい野球選手であり、1973年野球殿堂入りを果たした。

また彼は、祖国プエルトリコやその周辺、自分の住む地域の為の慈善活動にも、情熱的に取り組んだ。

彼が38歳の1972年、マグニチュード6.3の地震が襲ったニカラグアは、危機的状況に陥った。

ニカラグアには、復興支援のための適切な資源の流通経路がなかった。

彼は援助物資を送ったが、腐敗した地元の役人のため、援助は適切に分配されなかった。

それを知り、彼は援助物資を積んだ飛行機に、自ら乗り込んだ。

けれどもその飛行機は、離陸後まもなくプエルトリコ沖の大西洋へと墜落し、彼の遺体が回収されることはなかった。

彼の死後、1971年に始まったコミッショナー賞は、ロベルト・クレメンテ賞と改称された。

この賞は、“野球の試合、スポーツマンシップ、地域社会への貢献、チームへの個人の貢献を最もよく表している”野球選手に毎年、授与される。（引用終わり）

 

‘変化を起こすチャンスがあるのに何もしないというのは、人生を無駄にすることに等しい’　ロベルト・ クレメンテ

写真の腕時計は、そのロベルト・ クレメンテが説いた言葉を実践するためにリリースされたとありました。

 

さらに話は続きます。

 

腕時計を作った会社について、再び以下に要約して引用します。

その腕時計を作ったオリスは、世界を変えることを目的とした組織のために、価値を創出する方法として時計を利用している。

同社はこれまでに、フロリダキーズのサンゴ礁を復活させるための時計や、毎時700tものプラスチックが海に流れ込むことで生じる問題に取り組む時計をリリースしてきた。

■‘Go Your Own Way’　 Oris

自分の道を決める

オリスは、スイスウォッチ業界の中の残り少ない独立企業の1つであり、独自の道である、信じる道 – すなわち時の試練に耐え続ける高い機能性、高品質を備えた腕時計作りのために努力する道 – を模索し続けています。

「Go Your Own Way」の理念は、オリスの、独自の道を歩んでおられる、独立心のあるご愛好者様への激励としての自由の表現です。（引用終わり）

 

以下は、私の思いです。

 

■変化を起こすチャンスがあるのに

私が今回、最も心を動かされたのは、「変化を起こすチャンスがあるのに」という言葉でした。

まず、自分にとっての「変化を起こすチャンス」とは、いつなのか、を自らに問いかけました。

そしてそれは、まさに今なのだと再認識しました。

 

再認識した私の“今”とは・・・

自分を含め、家族全員が健康で、仲が良い。

社会人として、社長として、ある程度の経験を得ている。

拙いながらも、ずっと学び続けてきた知識がある。

そうした経験と知識から生まれた、‘My Own Way’が、定まっている。

全員、能力が高いのはもちろん、心根（こころね）の優しい、私の方針を素直に受け入れてくれる従業員さんたちがいてくれる。

長い長い年月、当社を信頼し、好きでいてくださる、たくさんのお客様に恵まれている。

変化を起こす為の、気力と体力がある。

 

次に思ったことと言えば、そうした“今”の状況は、明日には変わってしまっているかもしれない、ということでした。

 

最近、私は自分に残された時間について、考えることが多くなりました。

残りの人生を意義あるものにしたいと、心から願っています。

そんな時に、偶然触れた言葉は、心に沁みました。

 

‘変化を起こすチャンスがあるのに何もしないというのは、人生を無駄にすることに等しい’　ロベルト・ クレメンテ

 

これも何かの縁。

 

私が今、起こしている変化・挑戦をやり遂げるために、ともすれば日常の忙しさに紛れて‘My Own Way’を見失わないために、ロベルト・ クレメンテの名前がついたその腕時計を身に着けていようと決めたのです。

 

長くなったので、‘My Own Way’－自分の道－については、いつかまた別の機会に書かせて頂きたいと思います。

シリアル番号を選べたので、私が生まれた年＝1962を指定したら取れました。ラッキー！